諏訪湖の御神渡り2016/聖なる土地の奇跡=神の足跡を拝む〜アクセスと時期情報〜※写真、動画あり

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諏訪湖の御神渡り2016/聖なる土地の奇跡=神の足跡を拝む〜アクセスと時期情報〜※写真、動画あり

神秘的な氷の道は恋の通い路

厳寒の湖の不思議な現象

長野県諏訪市にある諏訪湖は、最も寒さの厳しい1月から2月にかけて、マイナス10℃前後の日が続くと、たいへん不思議な現象が起こります。凍った湖面が次第に厚みを増し、更に昼夜の気温の変化が繰り返されることでその氷が圧縮され、ついに轟音とともに裂け、押し寄せられたように高さ30cm~1mにも及ぶ高さに盛り上がる。この自然のもたらす美しくも迫力のある「氷の山脈」は、湖の南北の岸から岸へと続き、それがまるで一本の道筋のように見えることから「御神渡り(おみわたり)」と呼ばれる。

伝説では…

この地方に古くからある諏訪神社にはいくつかの分社があり、湖の南部にある上社には、男神「建御名方神(たけみなかたのかみ)」が、北部の下社には女神「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」が祀られています。そしてこの氷の道は、男神が女神の元へ通った後なのだと信じられてきました。一夜にして起こる不思議な、人知を超えた現象に、古代の人々が神の力を感じるのも頷ける。諏訪神社の「七不思議」の一つにも数えられ、平安時代にはすでに和歌として詠まれるほど知られていた。

神様=自然からのメッセージ

神様の通る氷の上、ということでもあり、この「御神渡り」が起きるまでは氷の上を人が歩いてはいけないというタブーも言い伝えられています。また、その氷の道筋がいつ頃出来たか、どういうルートを通ったかにより、その年の豊作・凶作、天候などを占ってきた。これはその年の冬の気温が、春から夏にかけての気候に影響することを経験で学んだ諏訪の人々の知恵でもあり、それを「神様からの知らせ」と大事に受け止めていたことの表れでもある。

科学的な面と伝統的な面

記録し続けた人々

すでに600年前には、諏訪神社の神官がこの現象を幕府に報告し始め、「「御神渡帳」などの書物にまとめている。この記録帳は現存し、諏訪市博物館にて常設展示されているので、ぜひ実物を確かめてみよう。連続した記録としては560年間にも渡り、一定の気象現象をこれほど長く記したものは世界でもたいへん珍しいとされる。

諏訪市博物館 開館時間 9:00~17:00 月曜・祝日 および年末年始は閉館日 入場料 300円(子供割引あり)

通り道には呼び名がある

氷の道の始まりを男神が降り立った所として、南側の「下座(くだりまし)」、終了点を北側の「上座(あがりまし)」といいます。そして最初に南北に出来たものを「一の御渡り」、その数日後に同方向に出現したものを「二の御渡り」と呼び、もし東岸から南北の線に交差するものが出来れば「佐久の御渡り」と言う。また、全面凍結がなく、御神渡りの出来ない年の場合は「明けの海」と呼ぶ。

御神渡りを検分する神聖な儀式

御神渡りの出来た方角や交わり方、亀裂の入り方を検分するために、八剱神社の宮司を始め、氏子の総代や古役など、土地の主だった人々によって「御渡り拝観の神事」が行われます。その様子はたいへん厳粛なもので、この神事への参列はありません。その「拝観」を行う人々は、前もって自宅にしめ縄を張り、精進潔斎をして身を清め、当日の早朝にそのしめ縄を身体にかけてお祓いを受けた上で氷上に向かう。

それほど神様の足跡をたどる行事、氷の上での作業は緊張が伴うものと言えよう。上座(北岸)から下座(南岸)へむけて検分した一行は、氷上でもお祓いを行ったのち神社に戻り、報告祭を行う。そして500年にも及ぶ記録の「御渡帳」と照らし合わせながら、今年の気候の予想や作柄のこと、社会情勢の動きなどを占う。その結果は、かつては幕府へ、現在では宮内庁と気象庁に報告されている。

寒さが待ち遠しい!真冬の諏訪湖を訪ねてみよう

御神渡りを見るには

まず、今年の出現状況を確認しなければならない。おおむね1月後半から2月にかけて、となりますが、やはり毎日の天候次第。近年では温暖化の影響か、御神渡りが見られることも少なくなってきており、2001年以降は8回しか計測されませんでした。その詳細は諏訪市や博物館のHP、また近隣の観光施設で問い合わせることが出来るので、ぜひチェックして欲しい。

展望台を利用して全体を眺める

今年の下座・上座といった起点が分かれば、その湖岸を目指すことで盛り上がった氷を見ることが出来ますが、湖全体を突っ切る壮大な様子を見たい…という方には、展望台からの観察をオススメします。まずは「高石公園」内の展望台。ここは夕陽や夜景の人気スポットでもあります。山腹にあるので、到着までの道のりの凍結などに要注意。

高石公園の:http://www.city.suwa.lg.jp/www/info/detail.jsp?id=594

所在地:JR中央本線上諏訪駅から車で約15分、または中央自動車道諏訪ICから車で約30分

見学にあたっての注意点

基本的には神事は関係者のみが氷上で行うので、一般見学者が近くへ行くことはできない。また、氷結しているとはいえ、氷の上は厚さにムラがあるなど大変危険でもあるので、決して勝手に乗ったりせず、湖岸からの見学にとどめよう。周辺には「危険告知」の看板も立てられているものの、むしろかつての言い伝えのように、「神様の道だから…」と、遠慮する気持ちでいる方が分かり易いかもしれない。また、周辺はたいへん寒い土地ですので、見学時の防寒に心がけたい。周辺には諏訪温泉の施設がたくさんあるので、見学後は日帰り入浴で温まるのも良いだろう。

諏訪市温泉ガイド  http://suwakanko.jp/spa/index.html

諏訪湖へのアクセス

電車の最寄り駅はJR「上諏訪駅」となります。

東京方面より:JR新宿から中央本線特急乗車にて(所要時間約2時間)

名古屋方面より:JR中央本線特急「しなの」乗車にて「塩尻」駅乗り換え(所要時間約2時間半)

駅より最も近い湖岸まで徒歩で数分ですが、厳寒期でもあるため、タクシーのご利用がお勧めです。

自動車の場合、東京・名古屋のいずれからも中央自動車道で約2時間、諏訪ICまたは岡谷IC下車。

DATA
最寄り駅JR中央本線上諏訪駅
公式サイトhttp://www.city.suwa.lg.jp/web/scm/dat/special/omiwatari/
アクセスJR上諏訪駅より徒歩
開催時期年により変動:1~2月、氷結状態次第

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